シナリオの抽象化は、100%真似、コピーではなく、オリジナル要素を入れていくようにするものです
そのためのステップは以下の通りです
1 完全にまずは模写してみる
2 1の内容を抽出してプロット化する(要点書き出し)
3 2プロット化した内容を、抽象化して変更してみる(連想してみる、経験ベース、情報のストック(リサーチ)が大事)
4 3で抽象化した内容を整理して別のお話のプロットにまとめる
特に難しいのが3番です
ここで勘違いが多いのが、自分で想像しようとしてしまうからです。
例えば、動物の例で言いますと、お話の中に足の速い動物が出てきた時に、
同じ足の速い動物にずらして話を書いてみようと考えた場合ですが、
動物の知識がなければ、自分でどれだけ想像しても思いつきません。
抽象化というと、想像で考えようとしてしまうのですが、
知ってるか知らないか、調べてて知識や経験があるかないかがとても大事です
この場合であれば、Googleで足の速い動物 を検索してみて、
ずらすネタを考えるということです
また、実際のネタのずらし方として、元ネタと、
変化させたパターンを二つ紹介します
起承転結にお話構成をまず抽出した上で、
それぞれの要素をずらしています
ただ、いきなりこれができるようになる人はいません
抽象と具体化は繰り返しやらないとできるようになりません
筋トレと一緒です
コツコツ繰り返して頑張っていきましょう
元ネタ
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起=従兄弟の子供が問題児
イッチの家で一時的に引き取ることに
承=転入手続きしても学校にも行かない、
好き嫌いが多いなどワガママ放題
でもある日、イッチは衝撃的なものを見てしまった
転=子供の体に複数の痣(虐待)
食事も食費ももらえず、トモダチから奪ってなんとか生きていた
その事実を知ってからは自分の子供のように接するイッチ
結=実の両親は逮捕、子供は養子として引き取ることに。
変化後
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起:問題のある人間aが主人公にお世話になる。
承:環境を変えた人間aが性格異常がある。
主人公が上記人間に関する驚きの情報を得る
転:人間aの身体に問題発覚。
まともに生活できる環境ではなかった。
その事実を知り主人公は優しくなる描写。
結:人間aをそのような環境に落とし込んだのは
近しい人や親族。人間の未来を提示。
変化2
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起:暴走族の総長aが就職。主人公の部下に。
承:仕事は出来るが精神的に参りハゲ続ける総長a
主人公は総長aの先輩から衝撃の事実を知る
転:他の上司が総長aの妹を片手にとり脅迫まがいのことを行い総長aを追い込み楽しんでいた。親が頭を下げて仕事に送り込んでくれた事情がありがとう手を出せない総長。その事情を知り、総長aを庇う主人公。
結:実は他の上司が、総長aのお母さんの元カレ。過去の復習で総長aを虐めていた。主人公の協力のもと事実が発覚し、他の上司は左遷。総長aは3年後に現場監督までなしあがった。
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