パソコンのスペックはどれくらい必要ですか?

はじめに、PCのスペックについては人によって許容範囲が異なります。
新しくPCを買い替える際は自己責任でお願いいたします。

さて、PCを買い替える際に特に重要な点は下記の通りです。
※私の個人的な考えです。

【OS】※優先度:高
オペレーティングシステム、いわゆるWindowsやMac等のことです。
基本的にWindows OSにしておけば間違いないですが、Final Cut Pro X等Mac OS専用のアプリの使用を考えている場合はMac OSにする必要があります。
YMM4はWindows OS専用のソフトなので、よほどの事情がなければWindows OSにしておくことをオススメします。

【CPU】※優先度:高
他の装置・回路の制御やデータの演算などを行う装置、コンピューターにおける頭脳となります。
何よりもまず、このパーツに最優先でお金をかける必要があります。
Intel社製のものが最も有名かつ無難です。
Intel社製の場合、Core™ i3、i5、i7、i9とあり、基本的には数字が大きい方が性能が高いです。
映像制作を仕事にする方は基本的に「Intel® Core™ i7」以上のスペックのPCを使用している方が大半です。
ゆっくり解説動画を制作する場合は「Intel® Core™ i5」でもある程度快適に動画編集ができるかと思います。
ただし、ノートPCの場合、「Intel® Core™ i7」だったとしても省電力モデルのものが多く、動画編集をするには馬力が足りないPCの場合が多いため、ご注意ください。

【グラフィックス(GPU)】※優先度:低
映像を映すための部品、グラフィックボードと呼ばれているパーツです。
通常のPCの場合はマザーボードと呼ばれるパーツがこの役割を担っていますが、マザーボードで対処しきれないほどの処理を行う場合はあらかじめ映像を映すためにGPUを搭載する必要があります。
一見重要なパーツに見えますが、このパーツは3D映像等、高度な映像処理が必要な場合に真価を発揮するパーツです。
YMM4の動作環境的にDirectX 11 / Shader Model 5.0 対応GPUである必要はありますが、逆に言うと、それさえ満たしていればほぼほぼ問題ありません。
※オンボードと呼ばれるマザーボードがGPUの役割を担っているPCでも問題ありません。
予算が許せばGPUを別途搭載する程度の認識で問題ないかと思います。

【メモリ標準容量】※優先度:中
CPUがソフトウェアの実行のために必要なプログラムやデータを記憶しておくための記憶装置です。
イメージとしては、計算をする際の途中式を書くためのスペースです。
CPUを人、メモリを計算用の紙に例えると、いくら東大生だったとしても付箋程度のスペースだけでは難しい問題は解けません。
それと同じく、いくらCPUの性能が高くとも、メモリが小さければ大きな処理はできません。
逆に、メモリが大きすぎてもメモリの容量を余らせてしまい、宝の持ち腐れとなります。
ゆっくり解説動画の場合は8GBあれば十分かと思います。
もっと高度な編集や4K映像を使うことになれば、16GB、32GBと必要なメモリ容量が増えてきます。

【ストレージ】※優先度:中~高
データの保存先。
大きく分けてSSD/HDDの2種類があり、特徴は下記の通りです。
SSD:データ読込が高速、価格が比較的高い
HDD:データ読込が遅い、価格が比較的安い
動画編集を快適に行う場合はSSDにするべきですが、高価な分容量が大きいものに手を出しずらいです。
なので、最近は作業用のストレージとして容量の小さいSSD、保存用のストレージとして容量の大きいHDDを搭載するのが一般的です。

【無線】※優先度:低
無線でWi-Fiにつなぐことができるか、優先でネット回線をつなぐ必要があるかが決まるパーツです。
お好みでどうぞ。

【電源】※優先度:低
PCに供給される電力量が決まるパーツです。
電力が少量しか供給されないと、省電力モードとなり、その分処理は控えめになってしまいますが、よほど重い処理をしない限りは気にする必要はありません。

【光学ドライブ】※優先度:低
DVD/BDの読み込み、書き込みをするためのパーツです。
DVD/BDを使用したい場合は搭載しないとそもそもDVD/BDをPCに取り込むことができませんので、ご注意ください。

【インターフェース・端子】※優先度:高
USB等各種ケーブルの差込口です。
マウスやUSBメモリを差し込む場合に差込口が少ないと差し込み切れない場合があります。
また、最近は通常のUSB端子に変わり、Type-C端子というものも出てきています。
いざPCを買ったらUSB端子が足りないということもありますのでご注意ください。

私がPCを購入する場合に注視する点は上記の通りです。
その他モニターやスピーカー等についても注意する点はありますが、上記と比べると優先度は低いので、今回は割愛させていただきます。